8/18/2013

アロハワイ-第二章-

特にネタがあるわけでもないのだが、時間がある今のうちにブログでも更新しておこうと思った次第だ。

8月某日、日本が執拗な猛暑に見舞われている時、猛暑顔負けのアツアツ新婚カップルや、成田空港からアロハな格好全開な家族に紛れて、色気もヘチマもない大学院生が絶海の孤島に再・再上陸した。

およそ3ヶ月ぶりに見るオアフは、もう降り立った瞬間の雰囲気だけでぐうたらしちゃう程時間が緩やかで、人が温かかった。適当なチケットの切り方をするdispacherのおばちゃんにタクシーを手配して貰い、ハワイ訛りの英語を話すおっちゃんの運転で一路ハワイ大学まで。高速を走る車に時折降り注ぐ小雨と、「学生さん、チップなんていらねーよ」と言わんばかりの笑顔できっちりお釣りをくれる運転手が、ハワイを実感させてくれた。

その後友人の家に預けてあった荷物を受け取り、すぐに新居へと移動を開始(通常、アメリカの寮は夏前に退寮しなければならない。その後同じ場所に再入居する事も可能だが、僕はフェローシップに受かったので研究機関に住む事になった)。チェックインの際に「あなたの名前ありませんよ」なんて言われてアメリカらしさを実感しつつ、いざ新居へ入ってみるとなんと寮の最上階。目に飛び込んできたダイヤモンドヘッドとホノルル市街地は長旅の疲れをどこかにやってしまったし(いやその後がっつり寝たが)、吹き荒ぶハワイのトロピカル・ウィンドは思わず両手を広げて感じたくなるほど心地よい。が時々ドアが突然開いたりするほどの強風が吹き付けて困る。


この景色、年中無休。

学期が始まるまでおよそ1週間、今年は国際学会での発表も控えているし、フェローとして成果を出しておきたい所でもある。変に時間がある今は日本を恋しく思う気持ちが沸いてくるけれど、日々の出会いに感謝し、日本で力をくれた友人に感謝し、謙虚に、貪欲に、経験を増していきたいと思う。


そうそう、ハワイに入って久々に英語だけの生活に浸り、不思議な事に気がついた。
3ヶ月前よりも断然英語が出てくるのだ。恐らく、いや間違いなく、これは日本に帰り、人と出会い、活力を充実させた事が原因だと感じた。
3ヶ月前までの僕が異国で感じていたのは、「英語が話せなければ誰ともつながれない」という思いだった。そこに「英語教育を専門にしているからこそ英語で失敗は出来ない」という恐れが加わり、英語を「気楽に」は使えなくなっていた。
けれどこの3ヶ月で様々な再会を果たした僕は、「英語で失敗しても孤独にはならない。自分には故郷に仲間がいる。」と思えるようになった。つくづく言語学習の敵は「萎縮すること」だな、と感じたし、「失敗を恐れず話しましょう」なんて言われて出来ることではなくて、自分の性格はもちろん、経験、環境、モチベーションといった外的・内的環境に影響されるんだなと痛感した。教育を行う方がこういう事を知っておくと何かと有益だと思う。

8/03/2013

NOTES

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